美味しい顔との出会い
今から、約30年前…私は、出勤前に毎朝、次男を通園させていました。
毎朝送り届けるのが日課でしたので、担任の先生や園長先生とは自然とコミュニケーションを取るように。
ある日の休日、自宅で焼いたケーキを一口サイズにカットし、「昼食後のデザートにどうぞ…」と届けました。
そのときに持って行ったのが、チョコレートの焼き菓子「ガトーチョコラ・ナンシー」です。
焼き菓子なのにムースのように口解けが良く、口の中でなめらかに広がるチョコレートの香りは、大人でも初めて口にすれば思わず笑みが零れます。
ケーキを届けた次の日、園長先生から「みんな良い顔していた…写真を撮っておけば良かった』というお言葉をいただきました。
それ以来、幼いときの『美味しい顔』の瞬間をメモリーすることはとても意味があり、ぜひ残してあげたいと今日まで思い続けています。
こうして私は30年前に『美味しい顔』と出会い、それが基盤の精神となりました。
現在は、私の活動のキーポイントともなる“美味しい顔”を屋号に掲げ、
出張シェフとしてキッチンに縛られることなく多くの方々に『美味しい顔』をお届けしております。
“美味しい顔” クリエイティブ シェフ:前田 弘